2020-05

東京漫才を彩った人々

大空平路・橘凡路

大空平路・橘凡路は戦後活躍した漫才師。大空ヒット門弟と、橘エンジロ門弟という他門同士の異色のコンビであった。眼鏡をかけてガリ痩せでヌーボーとしたボケを放つ凡路と、ちょっと二枚目でチャキチャキして器用な平路の対比で、戦後の東京漫才を牽制したものの、早くに別れた。平路はコンビ解消後に畦元直彦とコンビを組みなおした。
漫才師 ア行

大江笙子・京美智子

大江笙子・京美智子は、戦前戦後活躍した姉妹コンビ。落語協会に所属し、美智子がアコーディオン、笙子が三味線を持って、歌い踊る音曲漫才で人気があった。大江笙子の娘の夫は、昭和に活躍した三遊亭円之助、その倅は先日物故した三遊亭小円朝である。笙子は晩年おはやしに転向した。
東京漫才を彩った人々

相原義雄・早川みち子

相原義雄・早川みち子は戦前戦後活躍した夫婦漫才師。義雄がアコーディオンを持つ音曲漫才であったという。昭和末、落語協会系の寄席で活躍した女流漫才師・相原ひと美は実の娘。経歴はほとんど知れない漫才師の一組である。
東京漫才を彩った人々

星ススム・東陽子

星ススム・東陽子は戦後活躍した漫才師。男女コンビであるが夫婦ではない。星ススムは、曾我廼家一奴の弟子で、一楽といった喜劇役者で、戦後に漫才師に転向したベテラン芸人であったが、夭折した。東陽子は都上英二・東喜美江の弟子で、後年の太平洋子。大柄の巨躯を武器にした。

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