2023-05

色物のすべて(仮)

高砂家ちび助(珍芸)

高砂家ちび助は大正から戦後にかけて活躍した珍芸芸人。茶番師から出発し、落語家、珍芸芸人と転々とした。140センチという小柄な体と愛嬌のある風貌を生かし、「のろまの蝿取り」などの珍芸を得意とした。晩年は稀有な老芸人として再評価され、テレビや雑誌に出演を続けた。
東京漫才を彩った人々

あきれたトリオ(清水アキオ・松浦タケオ・津山ヒデオ)

あきれたトリオは戦後活躍した歌謡漫談トリオ。ドラム・ギター・アルトサックスという組み合わせが売り物で、独特の演奏で人気を集めた。後年、メンバーを増やし「あきれたダンディーズ」と改名したが、初期メンバーの松浦タケオが脱会し、玉川カルテットへと合流する事になる。
東京漫才を彩った人々

天兵トリオ(春風天兵・島暁美・星柄北男)

天兵トリオ(春風天兵・島暁美・星柄北男)は、戦後活躍したコントグループ。エノケンの弟子の天兵、官僚の娘の暁美、自衛隊出身の北男という異色の取り合わせで人気を集めた。コントトリオとしての経歴は古く、てんぷくトリオやナンセンストリオなどよりも古い。
東京漫才を彩った人々

コメディ・ポコ・ア・ポコ(上村敏子・小柳菅子)

コメディ・ポコ・ア・ポコ(上村敏子・小柳菅子)は、演芸ブーム時代に活躍した女流コントの二人組。多摩美術大学付属芸術学園で演劇を学び、新劇女優を目指していたが志変わってコントに転身。「女コント55号」と呼ばれるほどの人気を博したが、2年でコンビを解消した。
演芸書籍類従

遠藤佳三『お笑い作家の東京漫才うらばな史』(演芸書籍類従)

遠藤佳三『お笑い作家の東京漫才うらばな史』(演芸書籍類従) 小島貞二門下で、笑点のチーフ作家としても知られる遠藤佳三が、40年以上の演芸作家生活を記念して書き留めた「演芸作家回顧録」というべき一作です。何かと語られない「裏方から見た東京漫才や演芸」を貴重な写真と共に紹介しています。
演芸書籍類従

立川談志『立川談志遺言大全集 第十四巻 芸人論Ⅱ 早めの遺言』(演芸書籍類従) 

戦後落語界の鬼才とうたわれ、色々な逸話と伝説を残した立川談志が生前「遺言」のつもりで刊行した全集の一つです。14冊ほど刊行されましたが、10冊ほどは落語の速記や落語論、残りの3冊は『現代落語論』を筆頭に、自身が執筆した理論書の採録です。
色物のすべて(仮)

柳家小長(太神楽)

柳家小長は戦前戦後活躍した太神楽曲芸師。柳家小志んの実の弟で、長らく兄とコンビを組んで活動していたが、戦後丸一小鉄にもらわれ、「丸一小長」と改名。小鉄の後見として活動を続けていたが、晩年に神経病を患い、夭折を遂げた。

無断コピー・無断転載はおやめください。資料使用や転載する場合はご一報ください。